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吉井理人(よしい・まさと) ニーズに応える時間設定を オリックス・バファローズ投手:吉井理人 氏
 メジャーリーグを経験し、日本のプロ野球との様々な違いを感じましたが、ゲームの開始時刻がアメリカでは遅いということも大きな違いのひとつでしょう。日本はプレーボールが午後6時くらいですが、私がニューヨーク・メッツに入団したときは午後7時40分試合開始でした。場合によっては8時にスタートする時もあります。アメリカは車社会ですから試合時間が遅くなっても帰れるんです。
 ニューヨークのような大都市だと地下鉄が24時間運行しているので、お客さんはいつでも帰れます。あわせて、どのチームにも抑え投手にスーパースターがいるのでお客さんは試合が終わるまで球場で応援してくれます。たとえ、延長になったとしても日本では12回で終了ですが、アメリカでは勝負がつくまで試合を行えます。ローテーションピッチャーが5人だとすると、日本では他の4人は登板機会がほとんどないですが、アメリカでは代走やバント要員としてベンチにいる必要があるんです。
もしかしたら何かあるかもしれないということで試合を最後までベンチで見なくちゃいけない。そのほうがチーム全体で野球をしている感じがしますし、お客さんも試合が決まるのを見たいはずなんですよ。
 日本の野球の開始時刻も、お客さんの要望に合わせ、遅くする必要があるのかもしれません。選手にとっても準備に時間をかけることができるので大歓迎です。そういう意味では大阪ナイトカルチャーは本当に良い試みだと思います。
 オリックス・バファローズで午後7時30分以降に入場すると割引価格で観戦できる「大阪ナイトカルチャーチケット」を販売していますが、もっと広がればいいと思います。野球ではないですが、アメリカのゴルフ場は日中に行くと75ドル)くらいかかるのが、夕方から利用すると15ドル)で利用できるんですよ。
 野球選手もゲームが終わった後、時間があればいい音楽を聴き、楽しいイベントに参加したいと思っています。でも日本ではそんな場所はなかなか見つからないし、せいぜい食事やお酒を飲みに行くくらい。ニューヨークでの2年間、外に出ればそんな場所がいくらでも見つかりました。ジャズやミュージカル、小さなライブハウス、映画と何でもありました。見て楽しみ、聞いて楽しむ夜のイベントが大阪でも増えることを願っています。